マタニティケア(むくみ・こむら返り)

マタニティケア(むくみ・こむら返り)

妊娠中のマイナートラブルは、妊娠の終了と共に軽快・消失します。妊娠中の様々な不快な症状は、一般的に母児に医学的には問題ないと言われていますが、このマイナートラブルが強いと日常生活に影響を与えてきます。日常生活が快適に過ごせないことで、妊娠・出産・育児を前向きにとらえられず、母性意識の確立の妨げにもなります。そうならないためにも、健康で快適な妊娠期の生活が必要です。
この妊娠期のマイナートラブルを東洋医学的にとらえると「腎の機能の低下」です。妊娠に関連する「腎」「肝」「脾」の経絡を鍼灸では整えていくことが大切だと考えます。

<こむら返り>
妊娠中のカルシウム不足やリンの取りすぎ、筋肉の疲労が原因と言われています。東洋医学では筋は血で養っていると考えています。妊娠時は血をたくさん必要とするため血の不足が起きてこむら返りが起こると考えます。また、冷えも気や血の流れが悪くなり、けいれんを起こすと考えます。
一般的な対処として、ふくらはぎのストレッチやビタミンB・カルシウムの多い食品を摂る、冷えを取り足首からふくらはぎの保温に努めるなどしていきましょう。

<むくみ>
妊娠中は血液中の水分が増えることや、大きくなった子宮が結果にゃ神経を圧迫するためむくみがおこりやすくなります。むくみは妊娠中の生理的な反応と捉えています。ただし、妊娠後半期にむくみの悪化に伴い急激な体重増加や血圧の上昇の有無をきちんと観察していく必要性もあります。
一般的な対処として、足を高くして休む、塩分を摂りすぎない、身体を締め付ける衣服は避ける、ふくらはぎのポンプを助ける運動をすることが大切です。

参考文献:辻内敬子 出産準備教室 医師薬出版 
2016年

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